「年間ベストセラーランキング6年連続トップ5入り」なのだそうです。
岸見一郎・古賀史健先生著
ダイヤモンド出版
私も遅ればせながら読んでみましたが、
もしまだの方がいたら、ぜひ読んでほしい1冊です。
アドラー心理学について、とても読みやすくわかりやすくまとめられています。
これから折に触れ何度も何度も読み返し、
アルフレッド・アドラーの思想をすこしでも理解していきたいと思っています。
シェアしたい内容はたくさんあるのですが、
気になった一説を挙げてみますと、
アドラー心理学では、子育てをはじめとする他者とのコミュニケーション全般について、
一貫して「ほめてはいけない」という立場をとるのだそうです。
(もちろん叱ってもいけない)
子育てや部下を育てるなどの場面で「褒めて伸ばす」ということが
一般的に言われますので、とても意外ですよね。
アドラー心理学では人間相互の関係性を上下関係のある「縦の関係」ではなく、
立場や役割は違うけれども対等な「横の関係」で考えることが原則で、
「ほめる」という行為は、「能力のある人が能力のない人に下す評価」という側面が含まれており、
人が他者をほめるときには、「自分よりも能力の劣る相手を操作する」という目的が
背後に存在するのだそう。
つまり、
「お洗濯ものをたたんでくれたんだ!偉いね!さすがお姉ちゃん!!」 by母
声に出さない母の心のうち ~「褒めておけばまたやってくれるかもしれないぞ~」
っていう感じかな。(思い当たる~)
「人が他者をほめたり、あるいは叱ったりする、その背後にある目的は操作」であると。
そこには、尊敬や感謝という「横」の人間関係はないのです。
なので本当は「お洗濯ものをたたんでくれたんだ!ありがとう!お母さん助かったよ!!」
ってことなんですね、
皆さん今度からそう言いましょう 笑
他にも目からうろこの気づきがたくさんの良書です。
ベストセラーの理由が理解できます。
年末年始のお時間がある時に、いかがでしょうか?
どんな小さな子供であっても、支配する「上下関係」ではなく、対等な「横の関係」でいたいものです。
だから私も「鬼滅の刃」を読んで、キャラクターの名前を覚えたりするんですけどね。
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